こんにちは、ねっきー🔍調査系おじさんです。
社会調査といえば「アンケート(質問紙調査)」を思い浮かべる方が多いと思います。
今回は現役専門社会調査士が「調査設計の大切さ」についてざっくり解説します。
社会調査は調査対象の相手がいて成り立つ社会的営みです。皆さんが有意義な調査を行えるようにアドバイスしたいと思います。

この記事はこんな方におすすめです。興味がある方はぜひぜひご覧ください!
・アンケートを初めてやってみようと思っている方
・社会調査について学びたいと考えている方
・調査設計の基本を学びたい方
この記事を読めば、調査設計の大切さが大体わかりますよ~♪

「とりあえずのアンケート」の危険性
社会調査において、アンケート(質問紙調査)は非常に有力な手法です。しかし、そのアンケートを「とりあえず」行ってしまうと、悲劇的な結果を招くことがあります。「とりあえずのアンケート」の危険性をお話しします。
たくさん質問が並んでいますが、実際は何を聞きたいんですか?
引用:ある調査対象者の発言
とりあえず聞きたいことを書きだしたような、調査設計を怠ったアンケートでは、得られるデータの質が低くなるリスクがあります。
例えば、生徒の学習意欲を調査する際、調査の目的を示さずにただ「学校生活の満足度」を聞くだけでは、時期や対象など回答の条件が示されていないため、回答者の解釈が多様になり、分析が難しくなります。
また、調査の目的が明確でないと、重要な質問が漏れてしまったり、無関係な質問をしてしまうことで回答者に無駄な時間を使わせることにつながりかねません。
特に仮説検証型の調査では、予想と異なる結果が出ることで新たな発見につながることがありますが、調査の目的が曖昧なままアンケートを実施すると、質問の意図が回答者に正確に伝わらず、不本意な結果が出る可能性が高まります。

アンケート(質問紙)を作る前に、一度「調査計画書」を作って、調査の目的や聞かないといけない質問などを資料としてまとめておくといいと思います。
しっかり作りこめば、調査協力の依頼をする際にも活用することができ、調査の運営もしやすくなります。
調査設計の内容と作成方法
「とりあえずのアンケート」を避けるためには、調査の目的を明確に設定することが重要です。その目的に基づいて、「誰に」「何を」聞くべきかを具体的に検討し、質問の内容を慎重に選ぶ必要があります。
調査設計にあたっては、下記のスライドにある項目を中心に調査設計書を作成するといいでしょう。あくまでもモデルの一つですが、ぜひ参考にしてみてください。
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PDF資料の中では、調査設計書の見本をダウンロードできるようにしています。画面のリンクが押せない場合はこちらからアクセスしてくださいね!

イベントの満足度調査に関する調査設計書です。大規模な調査ではありませんが、参考になればうれしいです。調査設計書には注意すべきことも書いていますので参考にしてみてください!
まとめと所感
この記事のまとめ
- 社会調査は、実施の目的など明記した調査設計書を作成することが大事。
- とりあえずアンケート(質問紙)を書きだすのは、調査の失敗につながるのでやめておきましょう。

調査をしたいと思うのは何か課題意識があるからだと思います。すぐ調べたい・アンケートしたいという思いはあるかと思いますが、「急がば回れ」の精神で、まずは調査設計書を書きましょう。



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